ラベンダーの夜明けの海

2019年03月

3/28木さくらのしらべ8一部@品川ステラボール

小田さくらはヤバい、ヤバすぎる。そして私はそんな激ヤバナオンの沼に首、いや鼻だけ出してどっぷりハマりまくっているもう抜けられそうにない。

 

今回のさくらのしらべは何重もの意味で「ヤバイ」と思った。

①過去の選曲を再び歌い直す

過去のイベントで歌った歌を再び歌うというのは私の知る限りでは今までなかったと思う。前より下手だったらどうしようとか、同じ曲でお客さん飽きないかなとか色々思い浮かぶだろう。特にさくらのしらべにくるファンは「今年はどんな歌を歌うんだろう?」と期待しながら来る。あえてそのデメリットを背負い勝負する肝の強さ。この選曲ができるのはむしろめちゃ自信があるから。そしてその自信を持てるほど場数を踏んでる、練習してきているということ。光井先輩もびっくり。ヤバ!

 

②パワーアップしてる

私はさくらのしらべ6からリアルで参加するようになって、67においてはDVD100万回見まくって小田ちゃんがどんな歌い方をするのかをHDD並みの精密再現レベルで覚えている。その調子で聴いてたらそれを上回るクオリティではるかにうまくなっていた。

小田ちゃんはもともとめちゃ歌が上手いけど、強いて課題をあげるとすれば地声と裏声に結構大きな段差があることと、地声で可愛く歌うときに若干ベッタリモッタリしていることだと思っていた。今回はそれがまっっったくなくなっていた。欠点無くなっちゃった。どうすんの? ヤバ

 

③照明と天井しか思い出せない

私は歌に聞き入ると目を瞑るか上を向くかの癖がある。よって大貫妙子とか山下達郎とかのライブにいくと思い出がだいたい暗闇か壁か天井である。今回のさくらのしらべ8も、今情景を思い返すと、照明か暗闇しか出てこない。ハロプロのライブでそうなったことは一度もなかった。いつもメンバーの輝く姿をこの目に焼き付けようと必死で、このブログにあげる感想もお腹がどうとか脚がどうとか身体的特徴ばっかりだったのに。ヤバくない!?

 

③超恋愛選曲

セットリストの殆どが恋愛で頭がお花畑ハッピーか、大森靖子もびっくりなメンヘラ曲だった。ハロプロといえば地球、世界平和。これはたしかにそうで、今のモーニング娘。のライブは殆どその世界平和と自己実現についての曲で占められている。一方で、彼氏のことばかり考えていて彼氏の一挙手一投足で史上最大の幸福を味わったり、最低のメンヘラに陥ったりするというのもまたハロプロだとも言える。小田ちゃんは今回その部分をピンポイントにすくってきていた。匂い立つハロプロ臭を再明示したのである。ヤバいね。

 

 

小田さくらさんは本当は激恋愛体質で超自信のあるナオンなんだと思う。モーニング娘。ではなかったら、サークルクラッシュどころか学部クラッシュくらい軽くやっているような人だ。自分はモテないとか、どうせ私なんかとか、ブスは化粧で頑張って隠していくしかないとかというようなネガティブでぐじぐじした喪女スピリットとはド対極な、彼氏さんと恋愛のことだけ考えているような人。男の子が大好きで、女友達が少なくて、次の休みはデート、長い休みは彼氏さんとグアムみたいな人。フリーの時もバーでナンパされるとか、知り合いの男の子に誘われるとか、恋愛マターに事欠かない、そういう人なんだ。もしモーニング娘。ではなかったら、西野カナが書いているようなまんまの恋愛をしていると思う。

 

だから私は大人になった小田さくらさんを想像した。大人になったら、勝ち組のメンズと恋愛して割と早めにサクッと結婚する。で、メンズについて行って海外(HawaiiLAParis)に移住して、可愛い男の子が生まれる。そして今日はWhole foods marketに行ったとか、息子が言葉を覚え始めたけど全部英語なんで困る(息子の後ろ姿とabcの本の写真)とか、息子は偏食がひどいけどこのTofuだけはもりもり食べてくれるから嬉しい(Organic tofuと書いてあるパッケージの写真)とか、Londonに旅行に行ったら思いのほか寒くて急遽バーバリーでトレンチコートを購入した(ばり高そうなトレンチコートの襟だけと顔ドアップを写した写真)とか、息子が小学校(プライベートインターナショナルスクール)に入学したとか、その息子が日本語で喋ってくれなくなって、私は英語苦手だから困る(シャレオツテラスとgrammarの教科書)みたいなブログをあげまくるんだろう。ヤバいよ。

 

印象的だったのは浜浦さんに対して「私の親友。仕事仲間かつプライベートでも仲がいいという奇跡の両立」(意訳です)と言っていたこと。じゃあ小田ちゃんにとってモーニング娘。とはどんな存在なんだろう。特に二部でお母さんから名前が挙がっていた石田亜佑美さんは、どんな人なんだろうか。小田ちゃんはそういうナオンで、生まれながらにしてナチュラルボーンオンナof the オンナなのかもしれない。

 

そう考えると小田さくらさんが女だらけの女しかいないハロプロにいることが奇跡なんじゃないかと思うし、その中でよりタフさマニッシュさを要求されるモーニング娘。にいると思うとこの世界は不思議なものよのぉ本気で思う。斉藤由貴みたいなもんなのかな。あの人も女性のファン多いけど、いろいろブチかましてきて生きているから。そして私はその沼にひょいひょい入ってバカみたいにハマっている。

 

セットリスト

01.気が付けばあなた(松浦亜弥)

MC

02.スイートホリック(安倍なつみ)

03.恋の花(安倍なつみ)

04.例えば(モーニング娘。)

MC

05.ずっと好きでいいですか(松浦亜弥)

06.中央改札(松浦亜弥)

MC

07.幼なじみ(藤本美貴)

08.時空を超え 宇宙を超え(モーニング娘。)

09.部屋とワイシャツと私(平松愛理→田中れいな)

10.好きで×5(モーニング娘。)

11.葬送終曲「聖痕(スティグマ)」(リリウム)

MC

12.息を重ねましょう(安倍なつみ)

 

3/21木、結城夜公演に入った。結城はファミリー席が前方という変則的な会場で、運良く当たった。はじめてのファミ席での参戦だった。最後列の7列で最初は萎えてたけど、67列目は段差がついて人の頭が邪魔にならない。つまり前で障害物がないという最高の座席だった。さながらつんくさんか、YOSHIKOか、もしくはお相撲でテレビに映っちゃうみたいなVIP席だった。

 

結論を言うと最高のセトリ、最高のツアーだった。17春のインスピレーションから、LOVEマシーンや恋愛レボリューション21など黄金期の王道ソングがセトリに組み込まれていたが今回は完全にそれを除外し、ベストアルバムと同じプラチナ期〜現在までの曲で構成されていた。現メンバーで発表された曲が多く、それを聞くたびに当時のことを思い出した。鞘師さんいたよなとか、12期が入ってきたなとか。思い出が私の中にちゃんとあるし、その上で当時よりさらに進化したパフォーマンスを見せてくれる。とにかくエモーショナルに次ぐエモーショナル、琴線の震えが止まらないツアーだった。

 

Bのセトリは私の好きな曲だらけだ。「もしモーニング娘。のセトリを好き勝手に決められたら」を考えたとき、私は「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」と「恋愛ハンター」と「青春小僧が泣いている」と「a gonna」を入れるだろうと思っていたら、このツアーのこのBバージョンのセトリに全部入っていた。「恋愛ハンター」は多分インスピレーションのメドレーのつなぎに使われていて、恋愛ハンターくるぞくるぞと思ったら「この星は美しい2人出逢った地球」と歌い出したのでずっこけた思い出。Get set goもたしかそんな思わせぶりなところがあったと思う。ずっと、ずっと求めていた。しかも「the vision」まであった!

 

衣装が好き。蛍光イエローと色違いでオレンジ・紫・青のワンピ、ぱっと見はダサいけどよく見ると小物が揃っていた。あかねちんは80年代っぽくて可愛かった。生田さんと紫のソックス、小田ちゃんとオレンジのソックスの組み合わせが似合いすぎてずっとそこばかり見ていた。アンコールのデニムの衣装は、石田さんがまさかのガーリータイトワンピだった。いつも元気ショートパンツ要員になりがちであったが実はお花とかフリフリとか女の子らしい服装がめちゃ似合うんだなと実感した。小田ちゃんは完全にリゾート地のスーベニアショップで働くローカルだった。とてもとてもエキゾチックだった。一番好きなのは終盤メドレーの時の柄の腹出し衣装。モーニング娘。は単純に肉体美が素晴らしいし、その中でも腹筋・背筋がすごいのでそれが出ている衣装が好き。もっと積極的に見せていくべき。

 

 

メンバー毎の感想を書いた。お姉さん組が大好き。偏りがあるのは許してほしい。

 

譜久村聖

譜久村さんは18秋〜19にかけて一皮むけた気がしていて(makana』の握手会でそれを感じた)、今回改めてそれは錯覚ではなかったということを実感した。昔から大人っぽい顔をしている人だけど、今改めて「大人の女性」になったと心から思う。具体的にどこが大人になったのかというよりも、雰囲気がとにかく大人になった。本人はよく「自分自身のコントロールがうまくいかない」とか「一般市民がしなきゃいけないことができない」とかこぼしているけれど、それは反面自身の外見の成長・完成を無意識にせよ気づいている証なのではないか。女性らしさにおいて、実は身体の大きさというのは大きなアドバンテージになる。余裕だとか優雅さが出てくるから。「キャロル」のケイト・ブランシェットみたいな、グレースなすごく素敵な大人の女性になっていると思う。すごく女性らしい人は大きくて丈夫なのだ。それでいて自ら前線に立ち身体を張ってパフォーマンスするところが本当に好き。今のモーニング娘。はもはや譜久村軍団と言っていいほど盤石な統率体制が確立していて、譜久村さんは本当は後ろで踏ん反り返っていることができるの。だけどそれを絶対にしない。むしろ自ら前に出る。かっこよすぎ。自分のパートでないところでも、口ずさみながら丁寧に踊り狂っていたのが印象的だった。

 

生田衣梨奈

今回ツアーのMVP。パフォーマンスが進化していた!特にダンススキル。私は生田さんを侮っていた。あんなにかっこよくパフォーマンスできる人だとは思わなかった。私は生田さんの素直なところが好きで、インタビューとかmcとかラジオでばかり注目していた。なのでライブでは正直あまり見てなくて、ふつうにパフォーマンスが上手い人に集中していた。生田さんとライブといえば、時々VTRに抜かれた時に頑張って作った表情が結構不器用で、そこが可愛くてすごく面白くてそういうところを見て爆笑していたけど、今回はそんなシーンが全くなかった。全然面白くない。むしろかっこよすぎた。始終目を奪われてしまった。どうした。「oh my wish」でジャンプするところは誰よりも高くて、かつふわりと羽がついているように軽く飛ぶ。生田さんは筋肉がすごい。ただパワーを発揮するだけじゃなくて、そのパワーをいなす力がある。ダンパー、サスペンションがすごい。クールな顔で、バッキバキかつふわりと踊るから、江口寿史さんの絵を思い出した。「ガキあつかい」が聴けて幸せでした。すごく、かっこよかったよ! 後半のキツめなところは一転、いつもの固い感じとゆるい移動に戻っていて、まだまだ変身途中なところも愛おしかった。自分のパートでないところでほとんど歌を口ずさんでいた。歌うことと、モーニング娘。の曲が大好きなんだなと思った。

 

石田亜佑美

毎回言ってるけど後半のキツイところで目がギラギラし出すのがかっこよすぎた。あと腕の血管が浮き上がるところも。「笑顔の君は太陽さ」で、目の前でズレもなく「今しか出来ない君が好きなことをしなよ」と歌ってくれた。その表情が柔らかくて暖かくて優しくて思わず涙が出た。「今しか出来ない私が好きなこと」なんて、私は全く出来ていない。あの表情を見て、石田さんは「今しか出来ない石田さんが好きなこと」が出来てるのかなとぼんやりと思った。石田さんが幸せならいい。石田さんもやっぱり自分のパートではないところも結構な確率で口ずさんでいて、曲が好きなんだな。楽しいんだなと思った。

最近、石田さんのお顔のルーツを考えていた。石田さんは彫りが深い。目が奥まったところにあって、色が薄い。肌がピンク色をしている。乱暴に言うと、日本人顔ではない。かといってパーツパーツが大きいような西洋系の顔をしているわけでもない。ルーツはどこなんだろうと考えていた。フィギュアスケートを見ていたら、カザフスタン代表トゥルシンバエワさんが石田さんと同じ薄い色の目と円い眉毛を持っていた。やっと答えが見つかった。石田さんはシルクロードの人なんだ。よくわかんないけど古の祖先の血が何かしらの偶然でひょっと、石田さんに出ているんじゃないかなと思っている。

 

佐藤優樹

飛び道具としての安定感が増した印象。ここ最近ずっと喉の調子が悪いみたいで心配だ。ただの風邪だといいんだけど。

 

小田さくら

3/18に書泉の写真集握手会があって、その時に改めてとても小さくて華奢な人だと思った。そのイメージで見たらステージ上ではとても大きく見えてびっくりした。小田ちゃんやっぱりパフォーマンスで輝く人。衣装の関係もあるかもしれないけど、痩せたと思う。袖から出る腕が細かった。めっっっちゃ汗かいてる時に腹出し衣装を着ているのが本当に好き。カフェオレ色のお腹が汗で綺麗に輝いて、パールのような滑らかさが出る。

 

野中美希

MC謎の寸劇がすごく面白かった。誰が考えたのかは知らんけど意外とオチとか考えてるんだなと思ったら愛おしくて仕方なかった。いつもの「ちぇるちゃん」なんだけど、ネイルは赤or朱色で、アクセサリーをつけた手がすごく大人だった。いつも「あれがない!」「これがない!」ってドタバタしてそう。

 

牧野真莉愛

自分が話すことが場を白けさせるということを認識し始めていた。だんだん自分から周りを見るように、気にするようになっている。これがいい方向に向かえばいいけど、悪い方向(周りと合わせようとして自我を抑える)に向かわないようにしてほしい。

しかしメジャーリーグとドラゴンボールが好きって、ただの小学生男子すぎる。シンプルな人。最高です。

 

羽賀朱音

あかねちんは本当にライブが大好きな人だ。いつでもニコニコ笑って楽しそう。蛍光イエローの衣装、80年代の万博パビリオンに出てくるキャラクターみたいですごく可愛かった。

 

加賀楓

ビジュアルが進化したと思う。あと歌が成長した?結構歌えるなという印象。これからスキルメンになってくれるのかと思うと嬉しい。

 

横山玲奈

かわいい。超かわいい。かわいいんだけど、クールな顔でダンスを踊るから余裕のある顔のギャップが本当に最高。私はお姉さん組が好きでお姉さん組卒業がすごく怖いし、お姉さん組がいなくなってしまったら多分オタ卒すると思っていた。このライブでよこやんの踊りを見るまでは。よこやんのダンスを見ながら私はふと、「この子がいるまでは」と思った。よこやん大好き。ダンスのスタンスやリズム・間の取り方がhiphopとかソウルとかファンクとかとにかくブラックっぽさを感じた。ラスタニズム。まじかそっちの系譜なのか。かっこよすぎやろ。

 

森戸知沙希

今回のセトリのテーマが今までの総まとめのようなものなので、どうしてもちぃの出てくる場面は少ないように思える。次のシングル、アルバム、ベストが出るときは、中核になっていてほしいし、今回のライブで確実にその中核を担うんだろうなということがうかがえた。

 

お姉さん組が好きすぎて、春ツアー卒業なしと聞いて嬉しくて涙止まらなかった。2016年のmy visionツアーを思い出す。道重さんと鞘師さんが去って、9101112期として活動した集大成があのツアーである。最終日に13期が入ってきたのだっけ。Best wishesも同じく、91011121314期の集大成を飾るツアーで、そして最終日に(多分)15期が入ってくる。モーニング娘。ってかっこいいなあ。

 

 

 

 

 

セットリスト

オープニングアクト

01. What isLOVE?

02. Isurrender 愛されど愛

MC

03. リゾナント ブルー

04. 青春小僧が泣いている

05. なんちゃって恋愛

06. TIKI BUN

07. 気まぐれプリンセス

MC2

08. 笑顔の君は太陽さ

09. The 摩天楼ショー

10. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!

11. まじですかスカ!

MC

12. ゲストアクト

13. 恋してみたくて

14.TheVision

  セクシーキャットの演説

  泣いちゃうかも

  私のなんにもわかっちゃない

  君さえ居れば何も要らない

  恋愛ハンター

  A gonna

  Oh my wish!

MC

15. 青春Night

16. Helpme!!

17. 愛の軍団

18. 君の代わりは居やしない

19. わがまま 気のまま 愛のジョーク 

アンコール

20. 自由な国だから

MC5

21. ENDLESSSKY

このページのトップヘ