ラベンダーの夜明けの海

2019年08月

 2019824日、夏ハロのharmony公演に入った。

 その前に聞いてほしいことがあるの。私はハロショ始発FSKチャレンジをした。

 私がFSK沼にハマったのは比較的最近で、アンジュルムックのFSKがきっかけだった。知り合いが和田彩花さんの大ファンで、卒業の際何かプレゼントができないかなと考えて思い至ったのがFSKだった。卒業公演がちょうどアンジュルムックFSKの発売日で、その物販列に並んだので、ついでに自分用として笠原桃菜さんをゲットしたのだ。その知り合いがお礼に小田さくらさんのFSKをプレゼントしてくれて連れ歩くようになった。

 続けて島倉りかちゃん(2018夏、2019夏)、生田衣梨奈さん(2019夏)をゲットし、結構な大所帯になった。お盆はみんなを連れ歩いて、写真を撮りまくった。これがなんか知らないけどすごく楽しくて、今ではどこへ行くにもFSKちゃんたちを持ち歩くようになった。

 824日はgo waistと人生bluesFSK発売日だった。いつもはwebstoreで気張って参戦が私の通常だったが、harmony公演の開演時間が1800FSKの発売開始時間とかぶっていた。その日はハロコン以外に用事はなくどうせ暇だしでハロショにいくことにした。330に起きて、530にハロショ前について、930まで並んだ。お目当てはgo waistの島倉りかちゃん・江口紗耶ちゃん・山崎夢羽ちゃん(頼まれた)、人生bluesの譜久村聖さん生田衣梨奈さん小田さくらさんだった。始発なのにすでにめちゃくちゃ並んでいて、受け取った整理券の番号は48番だった。

 

 結果? 

 

 47番目で島倉りかちゃんが売り切れた。

 つまり私の1人前で島倉りかちゃんが売り切れた。

 死ぬほどつらかった。というか島倉りかちゃんがゲットできなければ私のチャレンジはもう大失敗、並んだ意味もないことをはっきりと実感した。4時間を無駄にした。生きる意味がなくなった! さよなら。死んだ。

 結局自暴自棄になって島倉りかちゃん以外の各6体、12個計12000円を購入した。

 

 しかし捨てる神あれば拾う神ありだった。ハロショで尋常じゃないほど落胆し死ぬレベルで暗かった私に神が現れた。高瀬前田里吉さんの定価買取を条件に島倉りかちゃんを定価で譲渡してくれる人が現れたのだ。私は3人の譲渡をして島倉りかちゃんをゲットし2人分が現金となって戻ってきた。

 島倉りかちゃんが私のもとに来てくれた…! 君さえいれば何も要らなかった。

 私は島倉りかちゃんをゲットしそれで満足した。そこで冷静になり、他の子は専オタさんのもとで可愛がってもらった方がいいのではないかということに気づき、中野で早速、各オタクさんにお譲りした。譜久村さんのFSKは持っていなかったのでおうちに来てもらうことにした。背が高いからFSKも大きくてお得感がある。残ったのは西田江口さんと小田生田さんだ。自分の手元に残そうかどうか悩み中だ。ゲット出来てめちゃくちゃ嬉しいんだけど、もうすでに割と大所帯だし、究極島倉りかちゃんがいれば私はそれで良かったことに気づいた(ハマりすぎ)。

 もう一つ、聞いてほしいことがあるの。始発でも買えなかったはどういうことだ。徹夜推奨なのか。webstoreでも相当気合入れないと買えないし、34倍の価格で転売されているし。ハロショよどうにかしてください。2000円になってもいいから受注生産してほしい。欲しいオタクにすべていきわたるようにしてほしい。結局私のもとに来てくれたからいいものの、目の前で島倉りかちゃんが売り切れる体験はPTSDレベルできつかった。今でもふと思い返して泣いてしまう。すごく寂しい…。

 余談。島倉りかちゃんのFSKをゲットし満足した私は、しおりの購入を忘れ、慌ててハロショに戻ったもののすでに売り切れでそのまま中野に向かった。

 初めてのFSK始発チャレンジは半分勝って半分負けた。

 

 そして中野。また並ぶ…。私は島倉りかちゃんのグッズなら何でも買うモンスターになっているので、日替わりや写真が欲しくてたまらなかったのだ。始発チャレンジは早朝で曇りだから楽だったけど、中野は炎天下太陽さんさん床コンクリ照り返しで本当にキツかった。調子の悪くなった私は結局知り合いに購入を託し、涼しいところで休んだ。

 頭がじんわり痛い。あとお腹が痛い。お水を飲むとすぐお腹が痛くなりW.Cに直行する。なんかおかしい。念のため「熱中症」で検索したら、症状に「下痢」とあった。これじゃん。やばいじゃん。慌てて薬局にかけこみOS-1を購入した。めちゃくちゃおいしかった、尋常じゃないくらいおいしかった。やさしい命の水だった。あんなにおいしい飲み物は初めて飲んだ。そのまま5秒で一気飲みした。そのあとは回復し、お腹の痛みも治まった。危なかった…。ガチャガチャの購入も知り合いに託したら、なんと島倉りかちゃんの写真を引いてくれた。結果オーライどころか神すぎ。もうなんという幸運だろう。幸せ過ぎる。

 ピンポスとコレ写を購入した。ピンポスは浜浦彩乃さん、コレ写は小野瑞歩さんだった。浜浦さんはやった人気メン引いたこれで島倉りかちゃんと交換できる…! と正直に素直に思ったので、意気揚々とトレーディング会場に向かった。しかし無理だった。断わられた。ありえん。なんだよお前ら浜浦彩乃のこと超好きだったじゃねえかよ。みんなめっちゃはまちゃんはまちゃんって愛し慈しんでいたではないか。おかしいありえん。そんなんだからこぶしファクトリーがメロン記念日みたいになってるんだよ!

 年下グループのオタクが確実にbeyooooondsに流れていることを実感した。ハロプロ内で食いつぶしあうのはやめようよ。お前が言うなという感じなんですが。

 

 というわけでやっと本題のharmony公演に入る。結論から言うと、史上最強に目が足りない公演だった。

 まず座席が神だった。通路最前、つまり降臨最前で、目の前にメンバーが来た。目の前で見たのは中西香菜さん、勝田里奈さん、山崎夢羽さん、森戸知沙希さん、谷本安美さん、和田桜子さん、段原瑠々さん、宮本佳林さん、生田衣梨奈さんだった(ほかにもいたけど覚えてない)。特に中西さん谷本さん山崎夢羽ちゃん和田桜子さんは0ズレでマジで目の前で谷本さんなんかは髪の毛をふぁさふぁささせるたびフローラルないい匂いが漂ってきて卒倒しそうだった。そんな席だったから前半のメドレーは通路ばかり見てメインステージの記憶がない。

 シャッフルがとてもよかった。西田汐里ちゃんのソロが熱すぎた。あの子もキラキラ輝く素敵なギフトを持っている。ベリキューからハロプロにハマったオタクとして感涙ものであった。特に蝉! 譜久村さんと一岡伶奈さん…!! あの二人が蝉のもつさみしさみたいなものを体現していてエモ散らかして泣きそうだった。

 一番感動したのが、でっかい宇宙に愛があるだった。あれはもうゴスペル。「天使にラブソングを」のようだった。特にモーニング娘。のパフォーマンスは伝道のそれに等しいものが合って、はっきりと「世界平和」の心が芽生えた。

 こんなに楽しかったハロコンは初めてだった。

 

各グループの感想

・モーニング娘。

 やっぱりモーニング娘。は格別だった。最初のメドレーでは通路降臨ばかり見ていたが、ハッピーサマーウェディングで小田ちゃんの声が聞こえてきてからはずっとメインを見ていた。一番歴が長いグループで、現ハロプロの最年長組さんたちがぞろぞろいるグループであれだけの熱気。パフォーマンスに対してひたすら貪欲で、一瞬の隙も見逃さず、アピールに余念がない。BEYOOOOONDSに負けないくらい全力、どのグループでよりも気合と熱と根性が入っていた。めちゃくちゃかっこよかった。特に浪漫はバービーボーイズに劣らないくらい疾走のロックだった。超かっこよかった(それしか言えない)

 一人真っ白くて、腕の筋肉がすんごい人がいると思ったら生田衣梨奈さんだった。金髪の明るい頭に派手なメイク、横顔、鼻筋…。シャッフル曲の人生はSTEPでは生田さんのボロンボロンの二の腕ばかり見ていた。でっかい地球に愛があるでの生田さんは口をOの字に大きく開けて、ブンブン腕を振り回しながら歌っていて、それを見てわけわからんくらい元気をもらった。推し増ししても、生田さんは全然変わっていなくて(当たり前だ)、もらう元気も同じくわけわかんないけどあほみたいにめっちゃすんごくて手を叩いて爆笑した。

 小田ちゃんは私にとっての休養明け初ステージだった。休養前とパフォーマンスは全く変わらなかった。変わらなかったからこそ、まだ首を痛めてしまうような動きをしているかもしれないから、早く身体に影響のない動きを体得してほしい。

 小田ちゃんは休養とロッキンを経てさらに大人っぽくなった気がする。彼女の大人になり方はすごくユニークで、いい意味で得体の知れないオリエンタルな感じが全面に出るようになった。1人だけ「異質」な人がモーニング娘。にいて、その人がめちゃ歌上手い。つまりラスボス感がすごかった笑 これからは今まで以上に「ヌッ」と出てきて場を席巻するんだろうな。やっぱり彼女のパフォーマンスが好きだ。

 15期を初めて生で見た。岡村ほまれちゃんが加入当時の生田さんにそっくりだった。ほまれちゃんを推すことにした。

 

・アンジュルム

 和田彩花さんの存在が私の中で意外と大きかった。というかアンジュルムの「あの感じ」のコアは和田さんで、それ以外のメンバーはその要素を全く持ち合わせていないので、卒業後の今「あの感じ」を続けていく意味とはと本気で思っている。今回初めて和田さん卒業のアンジュルムのパフォーマンスで、結局「あの感じ」のままだったので見て物足りなさを感じた。今後に期待。笠原桃菜さんがどセクシーで驚愕した。あの子どうなっちゃうの…。リーダーの金髪は似合っていないので即刻変えてほしい。

 

Juice=Juice

 宮崎さんロスなので生まれたてのBaby loveで違う人が宮崎さんのパートを歌っていてメンブレしてしまった…。相変わらずパフォーマンスと曲はピカイチで好きなので今後に期待。ダンス部では稲場愛香さんが突出していた。身体を使って言葉を話していた。身体による感情・言語表現が秀逸だった。目が離せなかった。

 

・カントリーガールズ

 ひな壇の島倉りかちゃんがずっと歌詞を口ずさんでいて本当に好きなんだなと思った。(ごめんなさいひな壇しか見てなかったです)。ブギウギLOVE、懐かしかった。

 

・こぶしファクトリー

 消せやしないキモチ、曲は良かったけどキーがメンバーに合っておらず、ド音痴にきこえてしまうのがとてももったいなかった。

 こぶしジャネイロで「りお」のコールの準備をしたが、「Tokyo」になっており、他にもガラッと歌詞が変わっていた。2016年のリオオリンピックからもう3年がたつ。来年は東京オリンピックだ。私はこぶしジャネイロのリリイベに行ったからとても感慨深い気持ちになった。あの頃は藤井も小川も田口もいた…。「4年に1度人間ドラマそこにつまっている」のはオリンピックじゃなくてあなた方こぶしファクトリーだよと言いたくなった。

 

・つばきファクトリー

 小野田事件・BEYOOOOONDSのデビューなどでオタクが流れ出てしまっている感は否めない。ブログも毎日どこどこに行ったとか結構暇そうで(ごめん)毎日イベントリハーサルコンサートづくしのBEYOOOOONDSと足して2で割って平準化してあげて欲しいと思ったほどだ。しかし彼女たちはビジュアルだけではなくスキルも向上していた。特に岸本ゆめのさん。ハロプロの歌うまメンのなかで「次点」という感じが否めなかったが、今回は高木・小田・広瀬と並べても遜色ないくらいに上手かった。彼女もRBの子で、ジャネットジャクソンみがどんどん増しているのでこのままどんどん突き進んでいけばいい。

 つばきファクトリーはメンバーもオタクも浅倉樹々ちゃん復帰までアイドリング状態だと思っているのかもしれない。というか私はそう思っているので彼女の復活を待ちたい。

 

BEYOOOOONDS

 やっぱり一番フレッシュで一番勢いがあった。ファンも新人グループにしてはかなり多く、BEYOOOOONDSTシャツを着ている人が結構多かった。

 Gowaistのトレーニングウェア姿でGirl zoneや都営大江戸線の六本木駅で抱きしめてを歌うものだからあまりのアンバランスさに笑った。そういえば私はGo waist衣装でのパフォーマンスは初めてだった。あの衣装はみんな露出が多いのでもっと服を着てほしい。

 新人でありながらパフォーマンスはうまいほうだと思っていたが、しかし先輩グループと比べるとリズムなどは甘いところもあった。伸びしろは死ぬほどあるので今後に期待したい。harmony公演に入った人は全員西田汐里ちゃんがすごいと感じるだろう。

 島倉りかちゃんは相変わらずめちゃくちゃ可愛かった。でっかい地球に愛があるでは、モーニング娘。と島倉りかちゃんを中心に見ていた。モーニング娘。がイエズス会の宣教師のように、目を大きく開けて客席をしかと見つめ、しっかりマイクに言葉を乗せ愛や世界平和を伝えまくってとてもチャリティだったのに対して、島倉りかちゃんは会場全体をゆるく見回しながら柔らかくマイクを持ちふわふわ動いていた。その姿があまりにかわいくて、ふわふわで現実感がなかったものだから天使かと思った。あなたハロプロなんだからマイクはしっかり持ちなさいよとは思ったものの、それでもやっぱり天使で、目を離すことができなかった。その天使ちゃんからも、愛や世界平和が伝わってきた。やっぱり彼女も愛と世界平和のハロプロの子なんだ。 

 シャッフル曲のライバルでは双眼鏡でずっとガン見していた。しかしharmony公演では特にパートが少な目だったので、バースデーイベントであのRBな歌声をゴリゴリ聴いてしまった私には物足りなかった。事務所様もっとパートをください。

 初めてアツイを上手で見たおかげで、舌出しを双眼鏡でガン見することができた。

 ちなみにbeautiful公演のgo waistではりか様ブートキャンプをやっているらしい。私はこんなに島倉りかちゃんが大大大好きで、割と現場にも行っている方だと思うが一回も見たことがない。残念だ。

 

 

 正直アンジュルム以下のメンバーは、中野サンプラザを大きな会場として認識している感がある。それはとてももったいないことで、わたしはみんなの単独コンサートを横浜アリーナで見たい。特にBEYOOOOONDSは今何も知らないうちにずっと大きな会場で歌ってほしい。BEYOOOOONDSに関してはお互い今の熱量を持ち続けて活動・応援していきたい。

 ハロコンが毎夏の恒例行事になっている。私は夏ハロの雰囲気が好きだ。カラーTシャツを着て誇らしそうに歩くオタク、活発なトレーディング現場、あまり見たことがない他グループのオタク…。いつも一緒に行く知り合い、炎天下のめちゃくちゃ照り返しのキツイグッズ列、終演後の食事での感想の語り合い…。ハロコンは一種のお祭りだ。もしハロプロに興味がなくなったとしても、同窓会みたいな感じでずっと行きたい。

 

 

【セットリスト】

01. メドレー

 GIRLZONE/ 雨ノ森 川海+平井・里吉 (通路:アンジュルム)

 ~都営大江戸線の六本木で抱きしめて/CHICA#TETSU+小林 (通路:アンジュルム)

 ~ためらいサマータイム/カントリー・ガールズ (通路:アンジュルム&BEYOOOOONDS)

 ~純情cm/つばきファクトリー (通路:カントリー・ガールズ&BEYOOOOONDS)

 ~バッチ来い青春!/こぶしファクトリー(通路:カントリー・ガールズ&つばきファクトリー)

 ~KEEPON 上昇志向!!/Juice=Juice(通路:こぶしファクトリー&つばきファクトリー)

 ~臥薪嘗胆/アンジュルム(通路:Juice=Juice&こぶしファクトリー)

 ~ハッピーサマーウェディング/モーニング娘。'19 (BD研修生ユニット)→全員(通路:アンジュルム、Juice=Juice)

 MC1

02. Go Waist/BEYOOOOONDS

03. 情熱スパークル/研修生ユニット

04. 夏色のパレット/カントリー・ガールズ

05. 就活センセーション/つばきファクトリー

06. 消せやしないキモチ/こぶしファクトリー

07. 微炭酸/Juice=Juice

08. 人生、すなわちパンタ・レイ/アンジュルム

09. 人生Blues/モーニング娘。'19

 MC2 (まこと・小関)

10. シャッフルメドレー前半

 青春ソング[℃-ute/室田・笠原・高木・宮本・広瀬・山岸・西田

MidnightTemptation℃-ute/野中・牧野・羽賀・和田・新沼・小野田・山﨑夢

~蝉[Berryz工房]/譜久村・勝田・山木・野村・小片・一岡・清野・小林

Bigdreams ℃-ute/佐藤・石田・佐々木・稲場・太田・伊勢・谷本

MC3(山木)

11. シャッフルメドレー後半

HAPPY!StandUpBerryz工房]/ 横山・森戸・竹内・金澤・浜浦・高瀬・前田

~人生はSTEP!℃-ute/ 生田・上國料・川村・段原

~ライバル [Berryz工房]/加賀・小関・井上・小野・島倉・平井・里吉

~一丁目ロック! [Berryz工房] /中西・船木・植村・岸本・秋山・江口・岡村美

MC4(まこと)

12. でっかい宇宙に愛がある[モーニング娘。]/ 全員 (合唱スタイル・ピアノ小林)

MC5(まこと・山木)

13. ダンス部/石田・竹内・室田・稲場・浜浦・山岸・秋山

MC6(まこと・山木・小関・新メンバー)

14. アツイ!/BEYOOOOONDS

15. どーだっていいの/カントリー・ガールズ

16. 帰ろう レッツゴー!/つばきファクトリー

17. サンバ!こぶしジャネイロ2019/こぶしファクトリー

18. 生まれたてのBaby Love/Juice=Juice

19. I 無双Strong!/アンジュルム

20. 浪漫 ~MY DEAR BOY/モーニング娘。'19

MC6(まこと)

21. 46億年LOVE[アンジュルム]/全員

 2019820日(火)、島倉りかちゃんの19歳のバースデーイベントに行った。りかちゃんの生まれた2000年のその日はちょうど日曜日で、お盆の最終日だ。つまりりかちゃんは気分がマックス沈みがちな長期休暇最終日に爆誕したのである。生まれ方がアイドルすぎやしないか。

 私はリリースイベントをきっかけで6月にドはまりし、8月には都営大江戸線の六本木駅どころか駿河湾、いや伊豆・小笠原海溝ぐらいまで深い深い海の奥底にいて、激重ポエマーになっていた。そんな私にとってこの日のバースデーイベントの開催は非常にタイムリーであった。

 実を言うと自枠は12部ともに落選だった。こんなに大好きなのに。毎日考えているのに。スペシャル会員なのに。エグゼなのに(関係ないけど)。ありえんし無理。死に直結した。新約聖書や般若心経を読み日経新聞のクロスワードに専心しひたすら心頭滅却につとめていたが、そんな私にある方が救済の手を差し伸べてくれ、12部両部ともに行けることになった。

 818日(日)、バースデーイベントより一足先に個別に行き、一岡伶奈さん・島倉りかちゃんとチェキを撮った。浴衣姿の2人は岩手も辞退するほどの本当に可愛くて可愛くてめんこいTVだった。ブースに入ったときの記憶はない。気づいたら手にチェキを持っていた。チェキが鮮明になるにつれ可愛い可愛い2人の姿が浮き上がってきて、「こんな空間にいたん…?!」とただひたすら身を震わせた。このチェキは私の宝物になった。

 820日(火)、満を持して私は新宿ReNYに降り立った。

 結論から言うと、島倉りかちゃんはまさに私が求めていたアイドルだった。私は島倉りかちゃんのオタクになった。これからのハロプロ合同イベントはりかちゃんの公式恐竜Tシャツを着ていく。私は島倉りかちゃんのオタクというアイデンティティを持って生きる。

 はっきり言う。島倉りかちゃんはビジュアルメンなだけではない、今後BEYOOOOONDSのキーパーソンになるといっても過言ではないほどの歌唱メンになる。ポテンシャルが無尽蔵にある。見たこともないほどにでっかい原石を持っている。

 

印象に残った曲の感想

松田聖子・「昭和歌謡」好きらしい選曲で、ゆったりとしたリズムのかわいらしい曲が多かった。ベリキューや松浦亜弥、藤本美貴など往年のナンバーとカントリーガールズが中心だった。「みかん」や「一丁目ロック」を選ばなそうなところが好きだ。

 とにかく島倉りかちゃんの声が好きだ。可愛い可愛いお顔に反して、声は低い。優しく広がるような声質を持つ反面、パワーもある。声が低いながらしかし高音も出る。更にその高音が限られた時期でしか聴けない変わり前の少年の声のような愛しさと切なさと心強さと儚さを持っている。一岡さんも同様に少年の声だが、りかちゃんの方が幾分か甘さが控えめで、よりブルースみが追加されている。

 一番近いのは、小田さくらさんのオーディションの時の声だ。小田ちゃんは初期の柔らかい声質からはっきりとした聞き取りやすい歌い方と声に変化しているが、島倉りかちゃんは小田ちゃんの初期の雰囲気を持ち続けたままいくのではないか。私は小田ちゃんのあの頃の歌い方が大好きだ。つまり、島倉りかちゃんは私のタイプのど真ん中の歌い方をするのだ。

 

1部】

・ランラルン~あなたに夢中~

 一番印象に残った曲。ぴょんぴょん飛び跳ねながら歌う横顔を見ていたら南野陽子を思い出した。ステップが私の好きな80年代アイドルそのものだった。Youtubeで必死に見ていたあの姿だった。タイムマシンが開発されない限り生で見ることは不可能だと思っていた、あの姿が目の前にあった。好きだ。

 一方、その可愛い可愛い姿から出される声は低くて力強かった。Aメロの「Oh ダーリン~」の声はまるで少年が夏休みの最終日を迎えてしょげているような切ない声で、ブルースでモータウンでjackson5みたいだった。島倉りかちゃんはRBの子だった。いつかマイケルジャクソンのBenをカバーしてほしい。

 これを聴いて私は初めてカントリーガールズが何をしたかったのかを理解した。The supremeのようなすてきなsistersがあつまるRBグループだった。カントリーガールズのメンバーは各々持っている個性がロック、Jpop、ゴリゴリのヒップホップ、ラムー的なファンクなどで、多種多様ではあったがRBの子はいなかった。そもそもリーダーのももちパイセンがRBではなかった。りかちゃんはRBの子で、グループのコンセプトにドンピシャにハマっていた。もしも、もうちょっと早くハロプロ研修生に加入していたら、カントリーガールズのメンバーに選ばれていたのかもしれない。背低めだし。

 80年代アイドルかつRB、その2つを兼ね備えた子は初めてだ。末恐ろしい子である。

 

BeAlive

 この曲は2017年研修生実力診断テストで選曲した曲である。小田ちゃんと同じことをしている。小田ちゃんも今年のバースデーイベントはすべて過去に選んだ曲を選んでいる。練習をめちゃくちゃして、成長できたという確信があったのだろう。とても頼もしい。

 モーニング娘。の2016年秋ツアーMy visionを思い出した。メンバーのみんなが道重さん・鞘師さん・ズッキの卒業を経て、やっと「今のモーニング娘。」を確立し自信を持った、最終日の武道館で譜久村さんが思わず泣いてしまったあの最強にプレシャスでエモいツアーである。

 りかちゃんは「君さえいれば何も要らない」に出てくる主人公だった。希望と可能性に

満ちあふれた未来そのものを体現したbe aliveだった。

 

・念には念

 強い歌を歌う時の野太い声と、ギラギラしたお顔がとても可愛い。りかちゃんはパフォーマンス中お客さんが盛り上がったり、自信があったりすると途端にお目目がギラギラしはじめ、ステージに君臨する。

 

wonderfulworld

 ラストの高木さんのフェイクが出た! ここで私はこの子は確実に歌える子だと、将来は高木さん・段原さんに匹敵する歌手になると確信した。

 

2部】

Myalright sky

 イントロのおしゃべりしているようなささやかな歌い方から一転、サビにかかるにつれどんどんブーストしていく声量は、アクセルを踏めば踏んだだけ加速するクルマのようだった。ここでもガンガンにポテンシャルを感じた。荒削りなのだけど、ずっと聴いていたくなる。歌詞がすっと頭の中に入ってきた。自分の中で歌詞を解釈して、どう伝えようかきちんと考えている。ソウルフルで、シェネルやJUJUを思い出した。本当にすごい子。

 

GOODBYE 夏男

 来た見た勝った! サビの高音が出た。声量もあった。まさにこの顔文字「(>O<)」のような顔で、絞り出すような表情で声を出していたが、歌声に苦しさは一切出ていなかった。研修生実力診断テストのときの段原さんを思い出した。はんぱないポテンシャルに触れた。

 

・ロマンティック 浮かれモード

 どこまでいっても島倉りかちゃんは日本の「りか様」である。ロマモーはミキティの本人歌唱も含め何回か生で見たことがあるが、リアルに本家に匹敵するほど女王様だった。パフォーマンス中時々超上から君臨してくるときがある。そこが好きすぎる。「自由な国だから」の小田ちゃんのように、もっともっと上からでもいい。盛り上がりすぎるオタクを見てさすがに少し困ったように笑っていた。

 つんく曲はBealiveGOOD BYE 夏男、そしてこのロマンティック浮かれモードの3曲だった。歌唱ポテンシャルが半端ないことを繰り返し書いてきたが、唯一の弱点を挙げるとすればリズムである。つんく曲になるとそれが表れた。リズム天国があれば大丈夫。

 

その他の感想

・トーク

 さわやか五郎の自己紹介時のオタクのお決まりのブーイングに、いたずらっぽい笑みを浮かべながら同調していた。言葉の選び方が独特で、言い切った表現が多い。里吉うたのさんを恐竜に例えると何という質問で「ラプトル」と答えていたが私は分からなかったし「F-22ラプター」のことを思い出してしまった。反省し帰りに恐竜図鑑を買った。

 

・かわいい

 今日も相変わらずめちゃくちゃ可愛かった。可愛くて可愛くて死ぬかと思った。顔が好き。丸みを帯びた頭からお顔にかけてフォルムと、対して加入当時の石田亜佑美さんのようなさっぱりした直線的な細い身体の対比、小田ちゃんと同じブルーベースのちょっと黒めの肌、どれをとってもハイパーに可愛かった。なわとび・あしつぼの時に靴を脱いでいたが、身長に対して足が大きく、しっかりと大地を踏みしめていた。24.5cmくらいはありそうだと思ったので誰か個別で足のサイズを聞いてきてほしい。

 

 

 初めて、私と同じ場所に住み同じ時代に暮らし同じ言語を話すアイドルに出会った。今まで、心の底から好きになったアイドルは場所は同じだが時代が違う、時代は同じだが場所が違っており、リアルタイムでの応援ができなかった。やっとやっと「きちんと追える」アイドルに出会えた。

 来年は落選して泣くオタクがいないように、山野ホールでやってほしい。歌を多めにしてほしい。理想は、小田さくらさんのイベントみたいにトーク:歌=19ぐらいの割合だ。島倉りかちゃんは高木・広瀬・小田・段原に匹敵するくらいの歌唱ポテンシャルを確実に持ち合わせているから。今後が本当に本当に楽しみだ。

 

セットリスト

1部】

スッペシャル ジェネレ〜ション

トーク(質問コーナー・なわとびなど)

ランラルン~あなたに夢中~

Be Alive

念には念

wonderfulworld

 

2部】

スッペシャル ジェネレ〜ション

トーク(質問コーナー・マラカス・足つぼけん玉・叩いてかぶってじゃんけんぽんなど)

愛おしくってごめんね

My alrightsky

GOOD BYE 夏男

ロマンティック 浮かれモード

 

P.S.

 822日(木)に清水信之さん主催のCHICA#TETSU・さんみゅ~・東京女子流が出演するイベントに行った。CHICA#TETSUは「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」と「Go waist」の2曲を披露した。清水さんは私の大好きな大貫妙子やEPOなどの曲を手掛ける編曲家だったから衝動的に申し込んだ。決済終了直後に「CHICA#TETSUはオープニングアクト」という文言を読んでしまい相当後悔していたのだが、意外や意外結構な神イベントだった。パフォーマンス後ははけないで後方のソファに座り他のアーティストのパフォーマンスを見ていたのだ。おかげで島倉りかちゃんがペットボトルのお水を直でぐびぐび飲む姿を見ることができた。躊躇なく飲み口に口をつけて、上を向いてしっかりとお水を飲んでいた。アイドルがストローを使わないで飲み物を飲む光景は初めてだった。彼女たちが座っていた席のすぐ横の通路が退場口だったので、残されたペットボトルまで見ることができた。島倉りかちゃんのところにあったそれは空っぽだった。他にも一岡さんにちょっかいをかけられてじゃれている姿を見られた。元を取るどころかおつりまでもらってしまった。やっぱりいつまでもずっと可愛くて、ソウルフルだった。 



私のお花 私の光

 

 令和元年87日、Beyooooondsがメジャーデビューした。

 私はこの日川崎クラブチッタのリリースイベントに行った。

 ここ最近のBeyooooondsは「アツイ」の曲にあるとおり「アイドル界は今Beyooooondsがアツイ」のまんまである。曲中ではそのあとに「おっといけねえ調子乗っちゃった」と続くが、そんな謙遜はいらないほどにまで「アツイ」。リリースイベントの優先・握手入場券の売り切れる時間がだんだん早くなってきている。私はよくリリースイベントに行くのでその券の入手難易度の高さからグループの人気を感じる。Beyooooondsは正直イベントに行くのに相当体力と気合を使う。めちゃ人気だから。私の肌感覚だと、ここ最近のBeyooooondsは間違いなく、他のグループを軽々と飛び越えてモーニング娘。に逼迫するほどの勢いと熱を帯びている。オリコンチャートでは三代目Jsowl brothersを越え1位だったし、なんと初動ですでに8万枚を超えていた。

 87日のクラブチッタは超満員だった。あんなに満杯だったクラブチッタは初めてだった。めちゃくちゃ暑かった。

 レポはいろいろあがってるだろうから、私は島倉りかちゃんについて書く。ここから限界キモオタのポエマー心が爆発するから注意してほしい。

 この日、島倉りかちゃんは泣いていた。最後の曲が終わり、いったんはけたときにオリコンデイリーランキングで1位を獲得したことを知らされたみたいだった。握手会は全員ぼろ泣きで登場してきて、島倉りかちゃんも例外ではなかった。下を向いて、べそをかいていた。

 私は直前まで、ひそかに今日は右の下まぶたをガン見してアイラインのほくろ確認しようと決心していた。のに。しかし、いざ対面してみると、それが全て吹き飛んだ。

 島倉りかちゃんはやっぱり泣いていた。目のきわや、鼻や耳を赤くさせて、大きな目に涙をいっぱい湛えていた。涙を流さないように、口をへの字にしていたと思う。

 それをみたときに私の心の奥底からじんわりとあたたかいものが流れ出した。強烈な懐かしさを感じた。自分でも何を言っているのかよくわからないのだけど、「見つけた」と思った。

 小さなお花を見つけたような、柔らかくてあたたかい光を見出したような。

  そのお花は簡単に出会えるようなものでもなかったと思う。いつもの道に綺麗な花が咲いていてハッピーこの世は捨てたもんじゃないとかそういう簡単なものではない。少なくともこのお花は私の近くにはなかった。遠いところにあったと思う。エベレストの頂上の近くにあるくぼみに咲く花とかそういう分かりやすい遠さではなくて、どこか別のところ、誰もが知っているけど知らないようなところにあったものだと思う。

 その光は「希望」とかそういった強い言葉で形用できるほどはっきりしたものではない。真っ暗な洞窟の中で迷っていて、突然光が差してきて、やっと出口を知るみたいな、強いものではないし、夜明けのようにはっきりしているものでもない。

 寝て起きて活動して、至ってニュートラル(?)に普通に生きている。普通は不便もなく結構快適な状態で、とくに明らかに何かを求める欠乏状態ではない。そんなときに出会うほの明るい光のような、ぼんやりとしているけど、「ここにある」ような光だった。

 子どもの頃はいつも一緒で、私はそれをよく知っていたけど、大人になるにつれ離れ離れになったもの。そしていつのまにか忘れてしまっていた「あれ」。島倉りかちゃんの泣き顔を見て私はそれに再び出会えたような気がする。「あれ」が何なのか全然言語化できない。今のところ「お花」や「光」としか言いようがない。

 私はその「あれ」を心の奥にある大切な宝箱に柔らかい羽毛をいっぱいに敷き詰めて、しまっておきたいと思った。起こさないように、壊さないように、割れないように、損なわれてしまわないように、そっとそっと触れて、しまっておきたい。実際にそうした。

 私の心には今その「お花」がある。ちいさな、だけどとてもきれいなもの。「光」がある。小さな光。これは矢野顕子の「夢のヒヨコ」のようなものなのだろうか。

 アイドルを見てこんな気持ちになるのは初めてだ。ガチ恋とか性的対象として見ている方が全然健全でマシだと思う。しかし、そんな対象は普通に生きてきたって出会えるものだ。(強がり)

 島倉りかちゃんは私のお花。私の光。

 メジャーデビューおめでとう!

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